PRACTICAL GUIDE / フィードバック
制作物のフィードバックをもらうときの準備
制作物のフィードバックをもらう前に準備する、目的・確認範囲・質問・回答の記録。UI案の依頼文例と、意見を改善へ変える方法を紹介します。
まずは30秒で
この記事の要点
「どう思う?」だけでなく、誰に使ってほしいものか、今どこを見てほしいかを伝えます。意見をもらう前に未完成部分を示し、感想・観察・修正案を分けて記録すると判断に使いやすくなります。
1. 確認してほしい範囲を伝える
最初に、作品の目的、想定する利用者、現在の段階を一文ずつ説明します。試作なのか、公開直前なのかで、相手が見るべき点は変わります。
たとえばゲームのタイトル画面なら、「初めて来た人が遊ぶボタンを見つけられるか」を目的にし、背景イラストや音は仮素材と伝えます。未完成部分を黙って渡すと、今は判断できない箇所へ意見が集中することがあります。
共有してよい資料だけを渡し、相手の制作物や個人情報を含む場合は共有条件を先に確認します。確認を依頼する期限も、相手が無理なく返せるか相談してください。
2. 使える依頼文と質問を用意する
依頼文の例:スマホ向けミニゲームの開始画面を試作しました。初めて見る人が、説明なしで遊び始められるかを見たいです。絵と音は仮です。最初に押そうと思った場所と、迷った言葉を教えてください。時間があれば、開始から結果画面まで一度試してもらえると助かります。
- 最初に何をする画面だと思いましたか。
- どこを押すと、何が起きると思いましたか。
- 分からなかった言葉や操作はありましたか。
- 使った後、次に何をしたくなりましたか。
「この色の方が良いですよね?」のように答えを示さず、先に相手の理解を聞きます。理由が曖昧な場合は、どの場面でそう感じたかを追加で尋ねます。好みの質問と、操作できたかの確認は分けましょう。
3. すべて採用せず、目的に照らして整理する
受け取った意見を、観察された問題、個人の好み、解決案に分けます。「開始ボタンを見つけるまで迷った」は問題の手がかり、「赤にする」は解決案の一つです。赤に変える前に、配置や文字を直す方法も検討できます。
- どの利用者の、どの行動を妨げる問題かを書く。
- 同じ迷いが他の人にもあるか確認する。
- 直すもの、後で試すもの、今回は採用しないものに分ける。
- 変更後に同じ目的で再確認する。
意見を求めた相手には、役立った点と反映内容を短く返すと、次回も相談しやすくなります。採用しない意見も、理由とともに記録しておけば後で見直せます。
遊んだときの行動を調べる場合はプレイテストの進め方を使えます。