PRACTICAL GUIDE / 引き継ぎ
共同制作の引き継ぎで最初に共有したいこと
共同制作の引き継ぎで渡したい現在地・編集元・再現手順・未完了事項・素材条件。短い記入例と、受け手が確認する手順を紹介します。
まずは30秒で
この記事の要点
引き継ぎはファイルを送るだけでなく、次の人が何を開き、何を確認し、どこから続けるかを伝える作業です。完成したことと未確認のことを分け、受け手が一度動かすところまで確認します。
1. 最初に5つの情報をそろえる
- 目的と現在地
- 何を作っていて、どの版が公開中か。試作・確認中・公開済みを区別。
- 編集元
- 正しいプロジェクトの場所、使うツールと版、開くファイル。書き出し済み画像だけを元データとして渡さない。
- 動かし方
- 必要な準備、起動・書き出し・確認の手順。入力する値に秘密情報を含めない。
- 未完了と次の作業
- 起きている問題、再現条件、試した対処、次に確認すること。
- 素材と公開条件
- 担当、クレジット、利用条件、公開判断をする人。曖昧な部分は合意済みと書かない。
2. 短い引き継ぎメモの例
対象:架空の60秒ミニゲーム試作 v0.2
現在地:移動・得点・再挑戦が動く。未公開。
編集元:作品名/01_編集元/。READMEの手順で起動。
確認済み:PCのキーボードで1プレイ完走。スマホは未検証。
残り:タッチ入力、音量設定、素材クレジット確認。
次:スマホで左右操作を確認し、結果を記録。
公開:素材条件と動作確認を終えてから代表へ相談。
これは記入例で、実在プロジェクトの作業状況ではありません。「動くはず」「全部完成」ではなく、実際にどの端末で何を確認したかを書きます。スクリーンショットには対象画面と版を添えてください。
3. 受け手が一度試してから完了にする
- 渡す相手と共有範囲が正しいか確認する。
- 受け手が指定された編集元を開く。
- 説明だけを見て起動・書き出しを一度試す。
- 再現できなかった箇所をメモへ追記する。
- 次の担当作業と、質問する窓口をそろえる。
パスワードやAPIキーをメモ、ソース、画像に書き込まないでください。アカウントへの権限付与が必要なら、制作ファイルの共有と分けて管理者に相談します。
引き継ぎ後に見つかった課題は、誰がいつ確認するかまで決めると放置を防げます。制作ファイルの整理も先に確認しておくと、編集元を取り違えにくくなります。