PRACTICAL GUIDE / アーカイブ
完成した制作物を次に生かすアーカイブの残し方
完成作品を次の制作へ生かすための保管方法。編集元・公開版・素材条件・確認記録を残し、別の場所で開き直して確かめる手順を紹介します。
まずは30秒で
この記事の要点
完成した作品は、配布用ファイルだけでなく、編集元と作り直す手順も残します。保管場所に移しただけで安心せず、別のコピーから開き直せるかを確かめ、公開版と作業中の版を区別します。
1. 残すものを4つに分ける
- 編集元
- コード、編集プロジェクト、原画など、変更するためのファイル。
- 公開版
- 実際に配った画像・動画・ゲーム。版と公開先を記録。
- 素材と条件
- 取得元、作者、利用条件、クレジット、加工内容。
- 制作記録
- 使ったツールと版、起動・書き出し手順、確認済み環境、未解決の課題。
作業中の版を完成版に混ぜず、対象の版が分かる名前を付けます。個人情報、認証情報、不要なログを保管物へ何でも詰め込むのではなく、必要性とアクセスする人を確認します。
2. READMEに再開の入口を残す
保管メモの例
作品:架空のミニゲーム v1.0
状態:公開済み。次版は別フォルダーで作業中。
編集元:01_編集元/
公開物:03_公開物/
開き方:使用ツールと起動手順を記載。
確認:PCで開始・終了・再挑戦。スマホ未検証。
課題:音量設定を次版で検討。
素材:利用素材一覧を参照。
数か月後の自分も初めて見る人だと考えます。特定の端末にしかない素材、絶対パス、外部サービスへの依存があれば記録してください。サービスの利用権限がなければ再開できない作業も、分かるようにします。
3. コピーから開き直して保管を確認する
- 元の作業フォルダーを残したまま、保管用コピーを作る。
- 別の場所のコピーから、READMEに沿って開く。
- 素材参照と書き出しを確認する。
- 公開版と比べ、必要なファイルが欠けていないか見る。
- 確認した日と結果を残す。
同じ端末内の別フォルダーだけでは、端末故障への備えにはなりません。別媒体やバックアップ先も検討し、復元して開く確認を行います。容量や名前だけで重複と判断せず、元データの削除は内容と復元性を確認してから別途判断します。